【雑記】なにかを選択するということ
人生は選択の連続だ。
なにかを選択することは、なにかを選択しないということだ。
どこかでよく聞く言葉。
なにかをしないことも、それは選択で、するという選択肢を捨てることになる。
ひとはなにを基準に選択するのだろう。
直感?そういうときもあるだろう。理性的でなくてもこころが動くからという理由は大事にしたい要因だ。
科学的根拠?それはずいぶんと、確からしい。人生を大きく左右する物事は、なるべくなら根拠に基づいて判断したい。
最終的には個々の価値観?
かつての人類は、正しい(と思われる)答えを知るためには神の啓示にすがるしかなかったし、そうでなくなった後も権威ある人間の見識に従うしかない時代が長年続いた。
だが、今は違う。最善の答えはすでにみなさんの周りのデータの中に眠っている。そこにない答えを知りたければ必要なデータを生むための調査を行うこともできる。統計学という最強の学問の力の一端を手にしさえすれば、健康になることも賢明になることも裕福になることもずいぶん簡単になる。これらはすでに述べたように、世界中の学者たちが統計学を使って実証した事実なのだ。
『統計学が最強の学問である』 P.33
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ITの発展で情報は海のごとくある。
誰もが情報にアクセスできる。
情報が閉鎖的ゆえ成り立つ、わからないから専門家にお任せする、っていう時代じゃない。
「あそこの会社の営業マンは、薬を採用した途端に挨拶に来なくなった。そんな会社の薬は使わない、全員使用禁止!」みたいな意味不明なことはもう時代遅れだ。
でも、統計学を使えば健康になることは簡単っていうけど。
統計的結果を解釈してそれが実臨床的に「意味」があるのか判断するのは、人間だ。
意味。
それは誰にとっての意味?
誰にとっても意味が明らかな場合もあるけど、微妙で曖昧な場合も多い。
AIにとって難しいことは、にんげんにとっても難しいんだな。
関係ないかもしれないけど、レギュラトリーサイエンスって知ってます?
レギュラトリーサイエンスとは、「科学技術の成果を人と社会に役立てることを目的に、根拠に基づく的確な予測、評価、判断を行い、科学技術の成果を人と社会との調和の上で最も望ましい姿に調整するための科学」(第4次科学技術基本計画 平成23年8月19日閣議決定)とされています。
昔Pmdaで働きたいと考えていたときがあって(面接通らなかったけど笑)、この単語が重要だということはわかっていたんだけど、理解できなかった(そりゃ通らない笑)。
科学と人間社会の調和。すごくイイカンジ。
統計学がヒントになりそうだけど…でも具体的にどうするのかピンとこない(ばかなのかな?笑)。
人間社会という集合体を相手にするとわかんないから、その瞬間に目の前にいるひとに対して、できる限り真剣に向き合って、今とれる最善の選択を一緒に地道に模索していくんだと思う。