【医薬品忘備録】ピートル®に新剤形、顆粒分包が製造販売承認取得
マイクロタブレットで良い感じに飲みやすそう★
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ピートル®に顆粒分包が新登場
透析患者さんには水分制限がついて回るため、水無しでも服用できるチュアブル錠が2015年からすでに発売されていた。
チュアブル錠は硬そうにみえるんだけど、唾液でビスケットのように柔らかくなる。
ゆえにしっかり咀嚼しないといけないというより、飲み込める程度に砕ければOK。
手などで砕いてから口に入れてもOK。
しかし咀嚼がしにくいと飲みにくいし、食事の前によくわかんない味のものをかみかみするのは地味に負担だと思う。たいてい毎食直前だし。
そこで
顆粒分包製剤の登場だ。
正直顆粒と聞いていて「粉か~飲みにくそうだな~需要あるのかな」と思っていた。
ところが写真を見せてもらうとコロコロとしたマイクロタブレット型で、口のなかで広がることもなく飲みやすそう!
写真引用:高リン血症治療薬「ピートル®顆粒分包」製造販売承認取得のお知らせ | ニュースリリース | キッセイ薬品工業株式会社
MRさんいわく、一番少ない量の水で服用でき、一番味がしなかったのがマイクロタブレット型ということで今回採用されたそう。
添加物はチュアブル錠とまっっったく変わらないので、本当にチュアブル錠を砕いてマイクロタブレット型にしただけです、すみません(笑)とのことです。
新しい選択肢として期待している。
高リン血症治療薬の剤形いろいろ
ピートル®以外も振り返る。
・カルタン®やリオナ®の普通錠:
用法が食直後なので食後の薬と一緒に一包化しやすい。飲み忘れを防ぎやすい。
・ホスレノール®
-顆粒:GEに変更したら味が気になるから先発に戻してほしいといわれた。それくらいには口に広がる。
-OD錠:遅れて2017年6月に発売。普通に考えて一番使いやすい。添加物に工夫があるのかジェネリックメーカーが苦戦。顆粒のGE炭酸ランタンは2018年6月に数社発売したが、OD錠は相次ぐ辞退で最終的にコーアイセイのみが2018年9月に販売開始。全国に供給できる規模ではないので東北地域のみに限定販売している。(個人的恨みで長い)安定供給できない薬ってどうなの。国の承認はそういうところまでk
透析患者さんにおいて血症リン濃度をコントロールする意義
- 血清リン濃度:3.5~6.0 mg/dL
- 血清補正カルシウム濃度:8.4~10.0 mg/dL
- 血清PTH濃度:60~240 pg/mL
の順で優先することが推奨されている。
カルシウムとリン濃度を適正に保つための治療法として「9分割図」が提示されている。
リン濃度が高い場合には食事指導も重要となるが、リン摂取量とたんぱく質摂取量は相関があるため過度のリン摂取量制限は低栄養状態を招くおそれがある。
たんぱく質は摂りすぎたり制限しすぎるべきではなく、適切な量を摂取する必要がある。
そのためリン含有量が多い乳製品や小魚、また保存料としてリン含有添加物を使用しているインスタント食品やコンビニ弁当を控えるよう指導することが大切である。
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