【雑記】ネットワークビジネスに勧誘された時の話
もう結構前の話なのですが。
結論から言うと仲間には入らなかったけれど、刺激を受けた面もある。
学生時代にバイトしていた先で知り合ったX君。
特別親しいということもなく、プライベートでの関わりはなかった。
バイトを辞めて数年たってから、facebookで見かけたので「友達」になった。
ひょんなことからfacebookで連絡を取り合うようになり、X君が主催するお菓子教室に行ってみることにした。
彼がパティシエの専門学校に通っていたことを知っていたし、私自身料理教室に通っていた時期で調理に興味もあり、誘われたら意外とフットワークは軽いから。
指定されたマンションの一室を訪問。
人数は10名ほどで、やたらロースイーツを推してくる人や、ほかの人から「この人はすごい人なんだ」とやたら一目置かれているフードコーディネーターの資格を持っている自由人、などなど。
自由人がたぶんリーダー的な人。
そして会話のなかで私が健康に興味があると言うと「おもしろいセミナーがあるから参加してみないか」と誘うX君。ほかの人も行った方がいいと勧めてくれる。
*
また後日。夜に待ち合わせをしてビルの会議室のようなところに案内される。
とても座席に収まりきらない人が来場していた。
「とにか感動するから」としか聞かされないまま、セミナーが始まった。
ここでようやく、おやおやと思う。
健康に関する話が聞けると思ったのに、商品の紹介が始まる。
人の体は70%が水だから、飲料水にはこだわるべきだ、とか。
動画が中心で笑いを取ろうとする気さくなスライド。
中身に理論もなにもなく大学の講義のほうがよっぽど中身がある。
言ってることはわからなくもないけど、どうしてもこの浄水器じゃないとだめなんだろうか。70%はすべて飲水由来なんだろうか。
一体なにを見せられているかわからないままセミナーは終了。
そしてやっと大切なことを伝えられる。
X君はネットワークビジネスをしていること。この会社名を仮に『教団Z』としよう。
このセミナーは教団Zのセミナーで、教団Zの商品を紹介していたこと。
そして教団Zの仲間に入らないかと。
少し考える時間をもらい、さらに何も知らないまま決断するのも良くないと思ったので、また別のセミナーに行きたいことを伝える。
*
このまた後日に行ったセミナー、これがひどかった。
なにか精神論的な話だったのだろうと思うが、とりとめもなく、テーマもなく、ただつらつらと日ごろ思っていることをしゃべっているだけ。内容は一切覚えていない。
どうしてプレゼン力もなく中身もない人の喋りをこんなにたくさんの人が集まって耳を傾けているのか不思議でちょっと異様だった。
調べたり話を聞いたりして、教団Zのみなさんがおすすめする本も読んだ。
ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)
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これらのことから方向性としては経済的自由や体にいいものをみんなで目指しているんだと思う。
しかしやっぱりひとに魅力を感じられずにお断りした。
製品自体はいいものかもしれない。水はめっちゃ美味しいかもしれないし、考え方も理解できなくはない。
でも方法が私には違和感があって、その理想を叶える方法は必ずしも教団Zのやり方でなくてもいいように思えた。自由といってもやってることは教団Zの営業職でしかない。教団Zのつくった仕組みの中で行うのはある意味ラクかもしれないけれど。
薬剤師の人もいるそうで、知識の活かし方は様々ねと少し冷めた感想が沸いた。
この出来事を通して、興味をもったことがある。
お金のこととサプリメントのこと。
その点について感謝しているし、人生はどこでどう影響を受けるかわからないものだ。
いろいろとトラブルがあるのも人生で、お金に関して今思うようにできていないのだけど、そろそろ言い訳はやめて実践してみたいかなと考えたり。考えなかったり。