【読書録】ゼロ
そう、また堀江貴文さんの本。
大ファンみたいになってるけど、そんなことはないです。笑
むしろクイズ番組に出演している彼にはあまり好感が持てなくて、プライド高そうだなあって思っていた程度だった(ごめんなさい)。
でもあんまり好きじゃない人こそ、本を読むと彼を見る目が変わるかも。
前回貸していただいた本「自分のことだけ考える。」はすぐ読み終わったという話をしたら、もう一冊別の彼の本を持っているということで貸していただけた。
『ゼロ』なにもない自分に小さなイチを足していく
・著者:堀江貴文
・出版社:ダイヤモンド社
・発売日:2013年10月
サブタイトルの「なにもない自分に小さなイチを足していく」が重要で、心に残しておきたい言葉だ。
内容としては、彼の人生の出来事とその時の彼の考えを通して「働くとは?」について答えていく。
恵まれているとは言い難い家庭環境での学生時代。
逮捕されてゼロになった時。
それでも環境のせいにせず自分で考え行動する姿勢は、彼は意外と努力家だったのだと気づかされる。そして今私の環境がつらいものだと思っていても、環境のせいにして逃げるなよと言われているように感じる。
こんな状況になっても人は頑張れるのなら、私も頑張れるのではないかと勇気がもらえる。
印象的な言葉を残しておく。
僕にとっての情報とは、誰かが用意してくれるものではなく、自らつかみとるものなのだ。本書p.52
特に情報社会である現代では大切なことだ。
流れてくる情報に受け身でいるのではなく、自分に必要な情報を求め、吟味し、モノにする。
情報にアクセスしやすい環境があるからこそ、自分の意思で情報をつかもうとするのとそうでないのとでは差がでやすいかもしれない。
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勉強でも仕事でも、あるいはコンピュータのプログラミングでそうだが、歯を食いしばって努力したところで大した成果は得られない。努力するのではなく、その作業に「ハマる」こと。なにもかも忘れるくらいに没頭すること。本書p.76
我慢した、努力した、つらい思いをした。だから報われるべきで成果を得られるべきだ。そういう考え方では、頭打ちになる。
好きこそものの上手なれ。
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人は、本質的に怠け者だ。長期的で大きな目標を掲げると、迷いや気のゆるみが生じて、うまく没頭できなくなる。そこで「今日という一日」にギリギリ達成可能なレベルの目標を掲げ、今日の目標に向かって猛ダッシュしていくのである。本書p.130
漠然と「没頭できることないかな~」とぼうっとしているんじゃいつまで経っても没頭できない。なまけるだけ。
没頭するための仕組みを作るという発想はなかった。見直さなければ。
人が前に進もうとするとき、大きく3つのステップを踏むことになる。
①挑戦…リスクを選び、最初の一歩を踏み出す勇気
②努力…ゼロからイチへの地道な足し算
③成功…足し算の完了
このステップを着実に踏むことで、小さな成功体験が得られる。そして小さな成功体験を積み重ねていった先に、成長がある。本書p.186
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自分については、没頭する仕組みができていなかったんだな。勉強ではできていたから、敷かれたレールの上では努力できる。
最初の一歩は軽々踏み出すけれど、踏み出した後立ち止まる。
この一歩の方向は正しいのか?
この方向に進んでいいのか?
この方向に努力を重ねても、無駄になるんじゃないか?
そして、出した足をひっこめる。
もう足元は足跡だらけだ。笑
でもきっとすべて無駄になるなんてことはなくて、正しいもなにもなくて、なにかしらの意味はあって、そんなこと考えるいとまもないくらいに没頭すればいい。今を一生懸命生きればいい。そのとき心が動いて一歩を踏み出したことはたしかなのだから。
方向は修正すればいいし、そのためには情報に敏感であるあべきだ。
このブログタイトルも、ちいさないっぽ。
ここにイチを足していって、自身が成長できたり、誰かの役に立てるといいなあ。
地道に、地道に。最初からうまくやろうとせずに。