【読書録】世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
健康の中でも特に、食事に関するもっともらしい情報を得るのは難しい。
みんなに身近な情報で注目度が高く、でっちあげてもあんまり責められない。
注目されたら関連商品が売れて、そんなかんじで経済が回っていく・・・
信じるものもわからない、そんな世の中だから。
こちらの本を読んだ。
世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 津川 友介 東洋経済新報社 2018-04-13 売り上げランキング : 173
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健康な食事が理解できるのと、怪しい情報にだまされずに信頼できる情報を入手することが学べる本だ。
おすすめ。
『はじめに』より
人間は食べたものでできている。何を食べ、何を食べないかはすべての人が日々実行している小さな「選択」である。
しかし、毎日の小さな選択は、確実にあなたを病気から遠ざけたり、近づけたりしている。その自覚はあるだろうか。(本書P.1-2)
知ったうえでどうするかは自由だ。お寿司は美味しいし、和牛と雲丹のお重が嫌なことを吹き飛ばす瞬間もある(個人的体験)。
でも知っていれば無意識に小さな選択を積み上げることはないかもしれない。
美味しいもの食べるぞって時だけちょっとリスクのあるものをとるという選択もできるし、
いわれてみればソーセージはそこまで食べたくないかもしれない。
白米を食べなくても意外とおなかはすかないかもしれない。
無意識の選択の積み重ねによってあとで後悔しないように、本書でシンプルに基本の判断材料を押さえて、食事を楽しめたらいいと思う。
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内容について。
健康に良いかどうかで5つのグループに分けて考える。
ここでいう健康とは、病気になるリスクや死亡率のことを意味している。
グループ1:健康に良いということが複数の信頼できる研究で報告されている食品
①魚
②野菜と果物
③茶色い(精製されていない)炭水化物
④オリーブオイル
⑤ナッツ
グループ5:健康に悪いということが複数の信頼できる研究で報告されている食品
①赤い(豚、牛)肉と、加工肉
②白い(精製された)炭水化物(じゃがいもを含む)
③バターなどの飽和脂肪酸
(本書P.32 表1-1 参照)
それぞれについてエビデンスを示して解説している。
合わせて、ちまたでよく聞く情報についてもエビデンスを示して解説している。
そして最後に。
これから怪しい情報に惑わされないように、インターネットを使って正しい情報を得る方法も記載されている。
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世の中の情報は、必ずしもあなたの健康のことを本気で考えているとは限らないことが多い。
炎上とか、真新しさとか、注目されたり売れたりすることが目的である情報も多い。
だから、惑わされずに自分のことは自分で守らないといけない。
本書も、鵜呑みにせずにP.172~の引用元をたどって、自分で判断したほうがいいのかもしれないよ。